凝りの分類
2018年04月26日
よく、頸や肩凝ったと言いますが、実は凝りとはいくつかの状態があります。
一般的には全ての状態を肩こり・腰痛などとまとめてしまっていますが、
整骨院をやっている柔道整復師にとっては分類があるんです。
目次
凝りその① 疲労が溜まった状態
これは、色んな状況の中で疲労したという単純な状態で、症状も疲労感程度が多いと思います。
この状態であれば少し休めば回復してくれます。
更に疲労が蓄積されてくると、筋肉が緊張して硬くなっていきます。
これが本来の凝ったという状態です。
この凝りは、少し休んだり、ストレッチをしたり、一晩しっかり睡眠を取れば回復するものです。
症状は凝り感、痛み、倦怠感等、病気とは言えないけれど体調が優れない、集中力も無くなったり、すぐ眠たくなったり・・・。
俗に言う未病という状態ですね。
凝りその② 凝りのレベルを超えた亜急性(ケガ)
休んでも取れない、ストレッチしても寝ても取れないものは凝りのレベルを超えた状態で亜急性という名前が付いています。
亜急性とは、「亜」は準ずるという意味で、急性に準ずるという事、ケガと同じ状態という意味です。
凝りが蓄積されて長時間、長期間放置すると筋肉の繊維が傷んできます。
束ねた髪の中に枝毛や切れ毛があるような状態になります。
筋肉が損傷しているわけです。
肉離れや捻挫も同じように損傷しますから、程度が違うだけで状態は同じなんですね。
あまりにも微細な損傷なので、自覚症状は凝りで感じるものと変わらない、又はちょっとひどい症状くらいが多いのではないでしょうか。
ひどい場合には頭痛やめまい、吐き気、痺れが伴う事もあります。
亜急性外傷は、凝りではなくケガの状態です。
一般的にはこの亜急性の状態も凝りといってあまり深く考えられていませんが、本当はケガをしているんですよ。
亜急性でも症状があまり出ない方もいらっしゃるし、実は亜急性になっている人は非常に多いんです。
そして、最後の我慢の糸が切れた時、頸が回らない、腰が動かないというギックリになってしまいます。
この時まで大体の人はケガという認識がないのではないでしょうか。
「凝り」のレベルでケアするのが、ケガの予防法
亜急性以上のレベルになると治療も長期になりますし、つらい思いもしなくてはいけません。
本当の凝りのレベルの状態でケアするのが本来の予防なんです。
首肩で言えば、脳や循環器の疾患のリスクも高まりますし、我慢しないで症状が軽いうちにしっかりケアをして予防しましょう。
亜急性?ただの凝り?判断が難しい場合は整骨院にご相談ください。
亜急性のケガなのか、ただの凝りなのか、判断がつきにくい場合があります。
そんな時は是非お気軽にご相談ください。
治療方法や日常のケアについてもお話させていただきます。